令和8年熊本地震からほぼ1か月、豪雨災害の千葉県や北陸と対照的に、猛暑、酷暑が襲っている熊本県、特に八代市とその周辺地域の被災者の皆さんが、自らを励ます歌として歌って下されば、と思って作りました。「We Shall Overcome 0番」に続けて、1番、2番、3番を歌っています。ショート動画は”0番”のみです。
『We Shall Overcome』は現在、パブリックドメイン(公有)の楽曲
私が”0番”の「替え歌」の元にした楽譜は、「We Shall Overcome Free Sheet Music」からダウンロードしたものです。そこには、
『We Shall Overcome』
無料楽譜(英語・スペイン語版PDFを以下からダウンロード可能)
「We Shall Overcome」は現在、パブリックドメイン(公有)の楽曲となっています。以下の楽譜はどなたでも無料で利用でき、ダウンロード、録音、演奏、改変を自由に行うことができます。
「苦難と抑圧に喘ぐ人々の血と汗と涙の中から、アフリカ系アメリカ人の教会で生まれた『We Shall Overcome』は、2018年1月26日、58年に及ぶ不当な束縛と搾取から解放されました。その精神的な力は今や解き放たれ、正義・平等・自由を求めて悪の勢力と闘う世界中の勇敢な戦士たちを力づけるために、その真価が発揮されることでしょう。」
との説明が添えられています。マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(キング牧師)らによるアフリカ系アメリカ人公民権運動を象徴する聖歌(プロテストソング)の中で歌われた「We Shall Overcome」の著作権を、1960年代にピート・シーガー(Pete Seeger)らフォーク歌手や音楽出版社が登録し、映画やドキュメンタリーでの使用料が徴収されていました。これに対して、2016年、ニューヨーク南地区連邦地方裁判所において、その無効性を訴える**集団訴訟(We Shall Overcome Foundation et al. v. The Richmond Organization et al.)が提起されました。2018年7月、デニス・コート(Denise Cote)連邦判事によって和解案が承認され、「We Shall Overcome」は特定の新しいアレンジを除いて正式にパブリックドメイン(公共の財産)**となりました。(「We Shall Overcome: An Examination of Copyright, Misattribution, Complicity, and the
Black Woman Behind the World’s Most Influential Protest Song」及び、「We Shall Overcome Foundation ホームページ」参照)。
プロテストソングとしての歴史や活動をリスペクトしつつ、もっと広い意味の「Overcome」ソングとして歌いたい、歌って欲しい
「We Shall Overcome」のメロディーも歌詞も素晴らしい。もっと広い意味で歌いたい、歌って欲しい。「パブリックドメイン(公有)の楽曲」であることを、このように生かしても良いのではないか、と思いました。そして、「最初に『どういう意味でWe Shall Overcomeを歌うか』を、0番を追加する、あるいは1番の替え歌を作ることによって示せばよいのではないか」と考えました。このようにして、「熊本に響け We Shall Overcome」の動画を創りました。
このように、パブリックドメインの曲の「替え歌」で地域おこしやウェルビーイングソングを作るのは私の得意ではあるのですが、カンツォーネのメロディーで民謡を歌う場合よりも「替え歌の部分」を最小限にしました。
震度7の地震の後、1か月以上続く猛暑・酷暑を何とかのり越えて欲しい
私は、2024年7月から2026年3月まで、熊本高専八代キャンパスを拠点とする研究プロジェクトの中に設けられた「八代地域脱炭素リベラルアーツ教育評価・支援ラボ」の仕事で2度八代を訪れました。熊本高専「KNIT Student Project Showcase 2024 (学生活動発表会)、熊本高専「KNIT Student Project Showcase 2025 (学生活動発表会)の際に「ラボ会議」を行ったためです。7月28日夕方のニュース速報で「八代市震度7」を知り、一緒に仕事をした教員や学生がどうなったか心配でした。連絡が付いた教員によると、地震直後は、研究室の中の物品は全部倒れ、ガラスが散乱し、ドアが開かなくて脱出に20分もかかったとのことでした。寮に入れなくなった大量の帰宅困難学生への対応などで、自宅がどうなっているかも不明とのことでした。教員や学生の皆さんが無事だったことを知り、ホッとしました。しかし、「校舎の壁に隙間、女子寮では漏水も 新学期までの復旧困難 熊本高専八代キャンパスはリモート授業併用も検討【令和8年熊本地震】」という報道や、「熊本高専八代キャンパスは新学期までの復旧困難 校舎や学生寮被害【令和8年熊本地震】」というyoutube動画に見られるように、復興は長期戦になりそうです。

上の図は、「TKUofficial」のyoutube動画「熊本高専八代キャンパスは新学期までの復旧困難 校舎や学生寮被害【令和8年熊本地震】 (26/08/27 18:57)」を転載したものです。
熊本高専は一例に過ぎません。八代市と周辺地域の様子、熊本城にまで及んでいる被害区域の広さは半端なものではありません。35度以上の気温の日が続くの中で、多くの方々が過酷な復興作業をなさっていました。9月の上旬には南九州の大雨で川の氾濫や土砂崩れも心配になってきました。そのような中、「のり越えるぞ、皆でのり越えるぞ、絶対に出来る」と歌って欲しいと思って動画を創りました。「熊本に響け We Shall Overcome 今こそ」のyoutube動画の背景は、私が撮った、熊本市内を流れる白川の夕景の写真です。ショート動画の背景は、朝に撮った新八代駅の写真です。
更に千葉の豪雨、北陸の豪雨、ネパールの土石流、戦争、貧富格差拡大・・・
社会、世界、地球(自然)に対して、なんて不条理なのかと思うことがあります。しかし、私たち自身も不条理な存在と感じることがあります。このような不条理をいつの日かのり越えようと、「We Shall Overcome」を歌いたい、という記事を「note よろず環・境・研」に書いています。こちらも読んで頂ければ幸いです。